校長室より

校長室より(R6年度)

 本校は、南に富士山の秀麗を仰ぎ、北に南アルプスの山並みを眺め、そして悠久の貢川の流れに育まれた自然豊かな甲府盆地に位置します。昭和61年の開校以来、「品位と活力」のある清新な校風の樹立をめざして教育活動に取り組み、本年度で創立37年目を迎えます。
 開校当時からの佇まいは変わらず、正門を入って、真っ先に目に止まる校舎の壁には、躍動を意味する波頭の模様が表現されています。これには、富竹中学校の生徒が生き生きと活動するようにという願いが込められています。

 本校の教育信条は、「和と創造」です。建学以来、この精神を基調に、様々な教育活動を展開してきました。創立30周年記念の際、この文字を刻んだ記念碑が、玄関前に建立されました。
「和」
l 生徒には、個性を認め、相手を思い遣る心、感謝の心をもち、互いに力を合わせたり、学び合い、競い合ったりすることで共に成長してほしいと願っています。
l 教職員には、互いによさを認め、支え合いながら、組織として様々な物事に取り組む「チーム学校」としての力が最大限に発揮されることを期待しています。
「創造」
1. 生徒には、「自分から進んで物事に取り組む」「自分の力を信じて挑戦する」「失敗しても簡単に諦めない」そうした気持ちで、自らの可能性に挑戦し、一歩一歩前進してほしいと願っています。
2. 教職員には、急激に変化する時代の中で、生徒たちに育むべき資質・能力をしっかり見極め、一人一人の「創意工夫」と「発想」を生かして教育活動を展開することを期待しています。

 令和5年5月に新型コロナウイルス感染症5類移行に伴い、コロナ禍が収束を迎えました。コロナ禍の4年間で学校における生活様式や教育活動も大きく変化しました。特にICT機器を活用した教育活動の普及はめざましく、今では全校生徒がICT端末を普段遣いのツールとして自在に使いこなしています。また、昨年度(R5)は、アフターコロナに対応した新たな富竹中文化を創り上げるべく、生徒会を中心に様々な取組に挑戦してきました。単にコロナ禍前の活動に戻すのではなく、「生徒自身が考え行動できる教育活動」をコンセプトに一つ一つの教育活動の見直しを行いました。学園祭や各種行事の目標を明確にした上で、内容の精選を生徒が主体的に見直したり、長年懸案だった「学校のきまり」も生徒自身が中心となり見直しを行ったりしました。いよいよ令和6年度は、昨年度に創り上げた新たな伝統を、今後しっかりと継続できるように軌道に乗せる取組となります。富竹中の在校生の意気込みは非常に強く、必ずやり遂げてくれる事でしょう。そして、学校教育目標「自ら学び、考え 自他を敬愛し 心身ともに健やかで 創造性豊かな生徒の育成」の達成に向けて、全職員が一つになり、頑張っていきたいと考えています。
 本年度も富竹中学校の教育活動に対して、ご理解をいただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

校長 深 澤  勉